『デス・ストランディング』の海外レビュー(評価・評判・感想)

こんにちは。山本アンドリュー(@chokkanteki)です。

今回は、小島秀夫監督のPS4ゲーム『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』の海外レビュー(評価・評判・感想)をご紹介します。

『デス・ストランディング』は、小島秀夫監督率いるコジマプロダクションの開発により、2019年11月8日に発売されたゲームです。

私も初めての試みですが、メタクリティック(Metacritic)という、映画・音楽・ゲーム・ドラマなど幅広いエンタメコンテンツのレビューが集まるサイトの翻訳を行いました。

メタクリティックの特徴として、批評家のレビュー(Critic Review)とユーザーのレビュー(User Review)の二つがありますが、今回は批評家のレビュー、つまり海外のゲーム情報誌の評価を取り上げます。

ちなみに、発売から約1週間ほどたった11月19日時点での、批評家のレビュー平均は100点満点中83点、ユーザーレビュー平均は10点満点中6.1点の結果となっています。ユーザーレビューは特に強弱が強く、低評価と高評価が見事に二分する結果となりました。

果たして、小島秀夫監督が企画・脚本・監督・ゲームデザインまで全ての陣頭指揮を行い、「メタルギア」シリーズ以来の初めての新規タイトルとなった本作の海外の評価はどうだったのでしょうか。

『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』の海外レビュー(評価・評判・感想)

海外の高評価コメント

100点 Digital Chumps
デス・ストランディングが、ビデオゲームのデザインと仕様に革命を起こす。デザイン設計とその実現にとどまらず、未だかつて想像したことのない体験と、ユーザーを他では味わえない旅へといざなう。まさにコジマにしかできない最高傑作である。
100点 Atomix
デス・ストランディングにより、新しいジャンルの誕生である。デス・ストランディングはコジマヒデオのような頭脳を持つ者にしか造れない最高傑作である。
100点 Gaming Age
最初にタイトル画面を見てからエンディングまでの72時間、夢中になった。デス・ストランディングはとても満足のいく作品であり、私がコジマプロダクションに望んでいた以上のものを叶えてくれた。
100点 Gamersky
デス・ストランディングはつながりに関するゲームであり、ゲーム内のすべてのキャラクター同士のつながりだけではなく、すべてのゲーマーを1つにつなげてくれる。 優れたストーリー展開と革新的なゲームプレイ、素晴らしい哲学的思考を兼ね備えた傑作である。
100点 Trusted Reviews
デス・ストランディング現時点で、他に類を見ない作品だ。 巨大で革新的であり、その作品は恥じる部分がない。 コジマプロダクションは、現代の政治的テーマに積極的に取り組んでおり、それが物語と結びつき、魅力的な方法でプレイヤーを巻き込んでいく。
100点 Game Revolution
今年プレイすべきゲームが1つあるとするなら、それはまさにデス・ストランディングだ。私のお気に入りのキラーソフトである。
100点 We Got This Covered
その分野を先駆する芸術作品のように、デス・ストランディングは確実に賛否がわかれる。監督の揺るぎないビジョンは、大勝負に出たくない業界の中において、新しい風となる。
100点 TheSixthAxis
デス・ストランディングは、今だプレイしたことのないゲームだ。 美しく、心を揺さぶられ、心を砕かれる。時にイライラさせられ、壮大、驚き、そして猟奇的。 私は笑い、泣き、文句を言い、そしてトイレにも行った。 デスストランディングは、今年最高のゲームというだけではなく、今世紀最大のゲーム候補でもある。

海外の低評価コメント

35点 Stevivor
デス・ストランディングは、救いようのないゴミであり、開発者へ「アート」を作りあげるために、自由裁量権を与えたパブリッシャーへの警告としての役割を果たすはずだ。
40点 Giant Bomb
コナミ後初のコジマプロジェクトは、無数のピースが1つにまとめられることなく乱雑した、自己満足的で一風変わった作品である。
60点 VGC
肥大化した“終末もの”メロドラマは、魅力的な技法と本題に労力をかけすぎている。
60点 AusGamers
このゲームをコジマヒデオ作品の熱狂的なファン以外に推薦することは、私の良心上できない。それでも、ファンの一部を怒らせ、コジマ作品への献身に疑問を抱かせるかもしれない。 言い難いが、コナミはコジマにとって必要悪であり、彼の狂気と利己的な衝動のバランス役だったのかもしれない。
60点 VG247
どうにか頑張れば、ひらめきが報われるが、ただそのひらめきは話の核と同じくらい深い部分に埋もれてり、さらにそれも終わることのない対話の中に埋もれている。
60点 Digital Spy
おそらく、デス・ストランディングの遺産の中で 一番興味深い部分は、ここ数年で私達が経験してきた、魅力的で奇妙なハイプトレイン(興奮する乗り物)だろう。確かに楽しい乗り物だが目的地は待つほどのものでもなかった。
68点 IGN
とても自然的なサイエンスフィクションと、層の厚い世界があり広大で壮大なマップ全体を使って楽しめる。そのためコース全体で、ゲームプレイのバックボーンの重みに対して適切にサポートできていない事が本当に残念だ。
70点 Hardcore Gamer
デス・ストランディングが内容の詰め込みすぎでなければ、特別なゲームになっていただろう。繰り返される失望の中に取り残され、プレイするよりも見ている方がはるかに楽しい。
70点 GamesRadar+
コジマの神秘的な大作は惹きつける瞬間があるが、期待を超えることはできない。

ピックアップコメント

100点 Screen Rant
デス・ストランディングは目まぐるしく、確固たる信念があり、時間と労力をかける値打ちがある。この10年間で最も重要なゲームのうちのひとつだ。
100点 GamingTrend
人々を遠くそして広く結びつけることでアメリカを再建していくストーリーである。再建を成功させるには、ステルス、探索、戦闘、備蓄管理の全てが必要だ。素晴らしいキャストとアクションシーン、魅力的なストーリー。コントローラーを下に置きたくなくなるほど、猟奇的に楽しいコジマブランドの作品である。
100点 Digitally Downloaded
デス・ストランディングは、より伝統的な「ゲーム」の部類に属するというより、アートギャラリーに分類されるのがふさわしい。席について改めてレビュー書いているため、同類が、裁量可能な点数のように、極端な方向へ焦点を当てるレビューが数多くあることを十分わかっている。正直に話すと、「ゲーム」としてはそれほど評価は高くないからである。しかし、芸術の観点からは魅力的で知的、そして力強さを感じる。膨大な予算をかけた超大作において、このような作品を見た事がない。私はこの独立後のコジマによるニュールックがとても気に入った。
『デス・ストランディング』の予告編に対する海外の反応「何このゲーム」

30 COMMENTS

匿名

翻訳されてるのメディアのレビューなんだけど
ユーザーレビューのこと?
それなら、荒れてるソフトはデスストに限らず常にそういう人に粘着されてるよ

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匿名

激しいアクションを期待しているならガッカリするかも知れないけれど
荷物運んだり、道を復旧させたりするような作業ゲーが好きなら買い。
今から購入しようとしているなら
始めたらまずストーリーを進めることに専念して配送センターから山を越え、船で湖を渡れ
そうしたら、バイクと車 配送に役立つアイテムがたくさん手に入る。
それを手に入れてからの方が格段に楽しい。

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匿名

これは本当にそう
序盤はストレスを感じるが、あの便利さを実感するためには必要なスパイスだったと今では思う

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匿名

どこの国でも素直に評価出来ない奴は一緒だな、粗探しに必死で自身の妄想だだ漏れポエム集と化してある意味愉快だね

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匿名

このゲームは本当に人を選ぶゲームだよ
合う人には最高に面白い体験をさせてくれるゲームだし、合わない人にはとことん面白さを感じられないゲーム

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匿名

あまりにも直接的な政治メッセージを入れちゃったから
アメリカのメディアには中立的な論評は期待できないな
とりあえずトレッキングに行きたくなる

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匿名

手放しで褒め称えるファミ通や浜村、
初めてゲームレビューするゲームサイトの満点などが居なければ敷居が上がらず
ここまで問題視されることはなかった。
一番の問題は小島のビックマウスとゲハ脳とヘイトで恨みを買っている点。

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匿名

メタクリティックのレビュー翻訳は前々から興味があったので大変参考になりました。
もしできればmmoRPGにも限らず今年最高点クラス(企業レビュー平均で91点)を叩き出した
FF14の『漆黒のヴィランズ』の翻訳も期待してます。

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匿名

非同期オンラインの使い方が革新的で素晴らしいから、事前レビューはたぶんまったくあてにならない

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匿名

ひたすらムービーを見せられるのでうんざり
ちょっと歩いてムービー終わったらまたムービー
ゲームとしての面白さを感じる前にただただ怒りが込み上げるばかり

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匿名

ゲームシステムはA
重心の概念を取り入れたゲームシステムはやってみると妙な中毒性があり中盤から乗り物活用で楽になるが徒歩移動が恋しくなる
ストーリーB
SFで設定周りで独自用語や死の概念の説明など頭にすっと入っていかない点があるためストーリーが入ってきづらい
個人的にはもっとムービーや音声など増やした方がストーリーがわかりやすくなってたかも
でもボスの演出ムービーはクドイと感じたボスステージ導入とボス戦開始でムービー分ける必要あったか?とはやってて引っかかった
総評としては個人的に満足してるがユーザースコアには納得してる

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匿名

この世とあの世(彼岸=ビーチ)、物質と反物質
伝統、宗教、最先端科学を組み合わせた発想だけに斬新すぎたのかもね
ムービーだけで説明しきれない背景はTipsやメールで補ったりしてるし
話についていくだけでも結構なパワーが要る

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匿名

万人受けなんてクソくらえってものをこのバジェットでやるのは単純にすごい

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匿名

配達ゲームならスーパーカブは入れるべきじゃない。
アメリカ初のハンターカブやマイナーチェンジしたクロスカブ。
今月のモーターショーで出展された新型のCT125とか入れてほしかった。

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匿名

この手のレビューの「芸術」って表現はプレイ中は全く信用していなかったけど、エンディングで余韻に浸ってるときは妙に納得したね
「こういうことか」と

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匿名

シナリオを追うよりも爽快感を求めているユーザーは低評価するだろうな
俺もMGS4は面白いと思ったけど、周回プレイをやりたいほど思わなかった
逆に123はゲームをやってて時間を忘れるほど面白かった

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匿名

オフラインでインフラ作りが意外と楽しい。
全部俺だけの道路みたいな感じでw

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匿名

配達という新たなカテゴリのゲームシステムはなかなか良かったが、行き過ぎたSF要素が残念でならない。
特に“時雨”やBTという存在に。

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ミュールからの強奪専門の配達人

「Stevivor」「Giant Bomb」は評価する気がまったくない(何がどう悪いかというところも不明確)感じだな。

だけど下記は一応評価していると思う。
「VGC」は乱暴な評価ではあるが、まあそういう捉え方もあるかもね。
「AusGamers」は必要悪だと言っているが、それってコナミへの批判でもあるよなぁ。
「VG247」は背景のストーリが深く複雑すぎると言っているのかな?
「GamesRadar+」は期待し過ぎたのだろう。

>行き過ぎたSF要素が残念でならない。
>特に“時雨”やBTという存在に。
え?そっち?
時雨は荷物や設備が時間経過で劣化していくというゲーム性、BTはいわば見えない敵であり、よりステルス性が増した内容ってだけだと・・・
絶滅体、個々のビーチ、ネクローシスしない遺体というところが分かりにくいってのはあるだろうけど・・・

>シナリオを追うよりも爽快感を求めているユーザーは低評価するだろうな
>俺もMGS4は面白いと思ったけど、周回プレイをやりたいほど思わなかった
MGS4は確かにシナリオ的にてんこ盛りだったけど、ゲーム性を堪能する
感覚にはならなかったなぁ。2と3は結構殺戮を楽しんでた気がする。

>万人受けなんてクソくらえってものを
いや、市場の期待に応えた作品だったと思う。その期待は万人ではないってことだと思う。

>SFで設定周りで独自用語や死の概念の説明など頭に
>すっと入っていかない点があるためストーリーが入ってきづらい
まあ小島さんがMGS以外にずっとやりたかったSF小説的側面だったからだろう。FF7でいう「魔晄」と比べればちょっと独自的ではあったけど似たようなものかも。

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