こんにちは。山本アンドリュー(@chokkanteki)です。
今回は、2019年に公開された映画『イエスタデイ(原題:Yesterday)』の海外レビュー(評価・評判・感想)をご紹介します。
自分以外が「ザ・ビートルズ」の存在を知らない世界というユニークなストーリー。その奇抜さから日本でもテレビCMで大体的に宣伝され、映画館でご覧になられた方も多いかと思います。エド・シーランが本人役として出演したとしても知られる本作品を取り上げます。
海外レビューは映画、ゲーム、海外ドラマのレビューを集めたレビューサイト、Metacriticから翻訳元しています。
Metascoreとは評論家のレビュースコアを100点満点で加重平均して数値化したもの。UserSocreとは一般ユーザーのスコアを10点満点で同じく算出したものになります。今回は批評家のレビューを取り上げたいと思います。
映画『イエスタデイ』について
昨日(イエスタデイ)まで、誰しもがあの「ザ・ビートルズ」を知っていた…はずだった。
ある日、世界中で停電が発生し、主人公ジャックは交通事故に遭ってしまう。目を覚ますと超有名世界的アーティスト「ザ・ビートルズ」の存在が一切消えていたのだった。「ザ・ビートルズ」の名曲を知っているのは、ジャックだけ。ジャックはあの名曲を使って、成り上がることを決めるのだった。
監督に、第66回ゴールデングローブ賞作品賞を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル。脚本に、ロマンティック・コメディを得意とするリチャード・カーティス。主人公のジャック・マリック役にヒメーシュ・パテルを迎えました。全世界の興行収入では160億円を超えています。
映画『イエスタデイ』の海外レビュー(評価・評判・感想)
海外の高評価コメント
80点 Alan Ng
この使い古されたストーリーでリチャード・カーティス(脚本)が見事に行ったことは、新鮮だと感じさせる要素を生じさせたことだ。
80点 Peter Bradshaw
本作品はやや感傷的で、物語の展開に不確かなところがあるが、カーティスとボイルによって生み出された子犬のような熱意と面白さが物語を先へと運んでくれる。
75点 James Berardinelli
イエスタデイの背景にあったアイディアは、ビートルズに対するラブレターを作ることだったにも関わらず、最終的にはジョン・ポール・ジョージ・リンゴスターの寛大な助けを受けたよくあるリチャード・カーティスのラブコメになってしまった。
70点 Anthony Lane
この作品は楽しい、なぜならその楽しさこそがビートルズが残した最も重要な遺産であると映画は伝えているからだ。
67点 Thom Ernst
その良さがあまり知られず、過小評価されている2004年のミリオンズ以来、ボイル作品でもっとも優しい映画であるだけではなく、最も起こりそうもなく、完ぺきではない、そして最も愉快な作品だ。
67点 Darren Franich
奇妙な方向へと向かうおとぎ話。エッジを削り落としたイエスタデイは、結局は派手なコマーシャルのようだ。最近よく見る雰囲気のあるプロパガンダ、スクリーンの中にいる人々に委託した音楽ドキュメンタリーの1つに過ぎない。
63点 Brent McKnight
イエスタデイは、何の答えも説明も提供しない。ただアイディアを提示し、実行する。受け入れるかどうかはあなた次第。
63点 Katie Walsh
この映画のすべては高額だ:気高いコンセプト、プレッシャーの高さ、高額な投資、しばしばおかしな方向に力が働いてるように感じる。意味がまったく分からないし、何にも説明されない。
海外の低評価コメント
60点 K. Austin Collins
イエスタデイには、想像よりも、幻想的でスイートな感じや、軽快な感じがない。おそらくそれはくだらない前提のせいだろう。どういうわけかひどくベーシックなのに、濃すぎる。やりすぎているのに、ボイルとカーティスが提案した乏しいビジョンが映画の余白を埋め尽くしている。本物の張りつめた緊張感さえ、本当に音楽史にとっては我慢ならないものだ。
60点 Luke Parker
イエスタデイの冴えない台本の下書きは、金の卵となるコンセプトを生み出すと同時に、洗練さや興味深さといった次のレベルへ到達することを妨げている。
60点 A.O. Scott
イエスタデイは、クラシックというより斬新なイヤーワーム(音楽が頭について離れない)のようなものである。それは魅力的で、ビートルズが今までやらなかった手法で鑑賞できる。これについてもう少し真剣に取らえていれば、もっと面白い作品となっていただろう。しかしそれは最後まで続かなかった。
50点 Peter Rainer
ビートルズなしの世界は想像もできないが、この映画なしの世界は容易に想像できる。
50点 John Anderson
ビートルズのメンバー自身が存在しなかったというわけではなく、存在しなかったのはバンドだけ。この空論に関する論理的な結論がこの映画には必要だ。せっかくの盛り上がりを台無しにはしたくないが、この映画はただの宣伝のように感じる。
50点 Fionnuala Halligan
イエスタデイは、良くも悪くもみんながよく知っているような映画だ。
45点 Adi Robertson
イエスタデイはすばらしいサウンドトラックを備えた陽気で、適度な面白さのあるラブコメディーである。しかしそのキャラクターやテーマ、巧妙な前提にしっくりこない作品でもある。
42点 Blake Goble
イエスタデイは、バカげた夢を信頼しすぎていて自信満々な上、面白さ、または情熱が十分ではない。
40点 Stephanie Zacharek
イエスタデイは、ビートルズへのラブレターとしては十分に機能するファンタジー映画だが、ラブストーリー部門では不合格だ。
40点 Mike Ryan
この映画にはキラーとなってしまう前提があり、さらに素晴らしい独自のアイディアを持つことを積極的に嫌がっているかのようだ。その代わりに、一般的なラブコメよりただビートルズの曲が多いだけの、架空のありふれたロマンチックコメディーにすると決めたようだ。
40点 John DeFore
本作の前提は、「She Loves You」のような現実的な喜びや「ホワイトアルバム」のような想像力を掻き立てる体験を連想させるものではないかもしれない。それはもっと「Yellow Submarine」に近い感じの映画で、観客を喜ばせ、時に楽しませてくれる。しかしそれについてふと立ち止まって考えると、かなりばかげている。
ピックアップコメント
90点 Helen OHara
ビートルズと彼らの音楽に対する熱烈な賞賛であり、観ると思わず足でリズムを刻んでしまうような喜びがある。そして私たちがいかに物事を間違ってとらえてしまうかをスマートに、時折厳しく見せている。
50点 David Sims
自信満々で変な、または急激に感傷的になる映画で、他との違いを出そうと試みたものの単に忘れ去られるだけの映画となってしまった。
75点 Mick LaSalle
イエスタデイがしたことは驚くべきことだ。それは、あたかも初めてその曲を聞いたかのように私たちにビートルズの曲を聞かせた。
翻訳元:metacritic
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