元ニュージーランド在住者が日本を離れて気づいた日本の「おもてなし力」【海外の日本人】

日本を離れて暮らす在外日本人特集を全3回に分けて記事にします。

第1回目の今回はニュージランドに1年半の間、暮らした「ぽーちむ」さんの記事です。

それでは、日本を離れて改めて気づかされた、日本の「おもてなし」について日本人の感想をどうぞ。

ニュージランドに1年半、海外赴任そこで気づいたこと

25歳から約1年半の間、私は夫の海外赴任に付き添う形で私はニュージランドのオークランドで暮らしていました。ニュージーランドが親日国であること、英語圏であることから実際の暮らしに大きな不便を感じることはなかったものの、1年半の間で日本人の世界一とも言える「おもてなし力」に気づかされることになりました。

人をもてなすというのは、「相手を気持ちよく迎える態勢を整えておくこと」だと思います。ニュージーランドの方々はいつも笑顔で、物腰も柔らかく接してくれましたが、おもてなし力については日本人との差を感じずにはいられませんでした。特に飲食店に立ち寄った時には日本の「おもてなし」の懐かしさ、ありがたさを毎回実感していました。

日本では当たり前のサービスは海外では当たり前ではない

日本で飲食店に入ると、すかさずおしぼり、お水が運ばれてきますよね。こんな温かいサービスを小さな頃から当たり前に享受してきた私にとって、ニュージーランドでの外食はいつもどこか緊張と不安がありました。

ニュージーランドでは有料・無料に関わらず、おしぼりはもちろん提供されることはありません。日本ではほぼ無意識に外食前に手を拭いていましたが、手を拭かずに食事をするということの何とも言えない気持ち悪さを感じ、おしぼりで手を拭くという行為には単に手に付着したゴミや汚れを落とす、という目的以上のものがあるということに気づきました。それは「リフレッシュ効果」です。

外からお店の中に入ってきて席につき、おしぼりで手を拭いてふーっと一息つきながらメニューを眺める時、私はちょっとした心の休息を得ていたのです。そのことに気づいて以降は、今まで白い目で見ていた、温かいおしぼりで顔を拭くおじさんの気持ちも少しは理解ができるようになりました。また、日本では全員にもれなく無料サービスされる「お冷(おひや)」も、ニュージーランドではもちろん出て来ません。

水が無料でサービスされるのは特別であるということ

新しいお店に行くたびに周りのお客さんをそっと見渡して「このレベルの飲食店なら、お水か炭酸水を注文しないと格好がつかないかな」と状況をうかがっていました。

お店によってはテーブルの上にお水の入ったボトルを店員さんが何も言わずに置いてくれることがありますが、「え!?これは無料サービスなの?それとも飲んだらお金がかかっちゃうお水なの?高いお水だったらどうしよう・・・」と、そのお水すらも私を悩ませました。

ファストフード店はゴミが溢れかえっていた

また、比較的気軽に立ち寄れるファストフードでも同様に日本との違いは明らかでした。世界的に有名なチェーンのファストフード店を何度か利用していましたが、どこの店舗もゴミ箱は溢れかえっていました。いつ行っても溢れかえっているので、逆にいつゴミを収集しているのか気になる程度でした。

そして、当然ながらゴミ箱があふれ返っているということはゴミを捨てられないということです。日本と同様、食べた後のゴミは客自身がゴミ箱に捨てるというシステムであるにもかかわらず、ゴミが捨てられないので店内のテーブルには食べた後のゴミが多々残されていました。

日本なら、格安ファストフード店でさえも店内は清潔に保たれているのが当たり前で、時にはゴミを捨てようと席を立った瞬間に近くにいた店員さんが気を利かしてゴミを代わりに捨ててくれるという経験をした人も多いはずです。

日本に帰国した時に立ち寄った牛丼店で感じた「おもてなし」

1年半のニュージーランド生活を終えて帰国してすぐ、私達夫婦は成田空港の某牛丼チェーン店に駆け込みました。1杯500円もしない牛丼を頼んでも、当たり前にお冷とおしぼりが提供され、テーブルには好きなだけトッピングしていい紅ショウガまで置かれてあり、清潔な店内で安心して食事をすることが出来るのです。

やっぱり日本は最高だと思わずにはいられませんでした。飲食店での経験以外にも、駅構内では乗り換えの案内表示が各所にあって初見の人でも分かりやすいこと、雨の日に買い物をすると紙袋の上から雨除けのビニール袋をかぶせてくれること・・・

日本を離れて初めて気づく「おもてなし」は至る所にありました。

18 Comments

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そのオモテナシはとても素晴らしいことなんだけど、
背景には客の方が立場が上で店員始めサービスを提供する側が過剰な労働を強いられているというのも忘れてはいけない。

店員が忙しくてレジが捌けなかったり些細な間違いをしたなどで
憤ることなく事情を斟酌する余裕を客も持つべきだし
美味しかったら美味しかったよごちそうさまとひと言言うだけでもいいし、お互いがイコールの関係になれるともっと日本は良くなると思う。今周りで横柄な態度を取ってるのは大概年寄りなのでこの人達が早く意識を変えて欲しいんだけど、今更かなぁ。

まぁ実は店員側に立ったことほとんどないので知識や経験のないただの理想なんだけど。

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でも日本は書いてある通りどんな安い店でも最低限のサービスはあるから、
どんな人でも、ある時はもてなす側に、ある時はもてなしを受ける側にどちらもなれるんだよ。
高級店でしかろくなサービスがない海外との違いはそこ。
海外は常に「持てる者」だけが良いもてなしを享受できるんだ。

自分は元百貨店マンだったから、感じのいいお客様の応対をしたら、
自分が客になったときはその人を思い出して振る舞ってるよ。

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まぁ移民受け入れ過ぎたらその「おもてなし」も消えてゴミだらけの日本に変わるんだけどな

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Avatar 匿名

カナダに2年いたが、さすがにおしぼりはないけどお冷は安いファストフードじゃないかぎりどんなとこでも普通に出てきたしおかわりもしてくれる。中華料理ならお茶出してくれるとこもあった。
世界的には少数派だってことはわかってるけど別に日本だけのサービスじゃないよってこと
イタリア系移民がイタリアや他のヨーロッパは水有料だけどカナダは当たり前に出してくれるのがすげーみたいなこと言ってたし

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別に普通だと思うが・・方言かこれ?
それとも某半島だと思ってるならさすがに頭毒されすぎ

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オーストリアのカフェでコーヒーを注文すると、日本みたいに水も一緒に出してくれる。

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そういうおもてなしに感謝して、感じの良いお客さんでありたいですね。
例え、クレームを入れなくてはならないようなことがあったとしても、お互い気持ち良く処理できるような伝え方をできるといいなと思います。

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Avatar 匿名

私も1年半ほどニュージーランドに住んでました。現地の会社で働いてました。
ニュージーランドは移民国家なので町汚いのはしょうがないのかなと。私の感想です。
治安やら総合的なところでは移民国家の中ではまだマシな国ではあるとは思うますが。
中国共産党に政治の実権握られ始めてるみたいなので、これからのニュージーランドが心配です。

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Avatar とくめい

日本が良いという書き込みがあると必ずと言っていいくらいいやいや
外国もいいよと反論する人がいます、これはすごく当然で普通のことですがここからが日本人の特殊性です、そうなのかもっとよくしようと考えるのが日本人気質です、そうやってどんどん良くなるのが日本です、称賛されるべきはこの改善改良向上へのあくなき追及心です。

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Avatar 匿名

水とおしぼりは韓国でも出てきます。でもこれは日本のやり方を真似たものです。水はお代わり自由。おしぼりも言えば持ってきてくれます。
韓国の外食文化は、日本に併合されたときに日本からもたらされたものです。

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