こんにちは。山本アンドリュー(@chokkanteki)です。
今回は、日本を離れて海外に暮らしの基盤を移した海外移住者(海外の日本人)を特集します。
日本と海外の交通機関を比較して見えてきたものについて、オーストラリアに移住して6年になる「Yukippe」さんが語ってくれました。
日本の国土は約37万8000平方kmで、その内約2/3が森林でいかに平地が少ないかが分かると思います。可住地割合、つまり生活できる土地が少ないため、居住地は分散されました。その結果、各地の居住地をカバーするため、網目のように交通網が張り巡らされたと考えられます。
そのような国土の特徴が色濃く表れるのが、車のサイズ、種類と言えるでしょう。日本とオーストラリアを比較して、どんな違いが見えてくるのでしょうか。
オーストラリアへ移住した日本人の思う『日本の版権問題』とは?
オーストラリアでも公共交通機関が時間通りであることは珍しい
タイやインドネシア、日本でいえば沖縄がよく例に上がるが、暖かい気候に住む住人はどうも時間の間隔が長く、悪く言えばルーズである。
オーストラリアも例外ではなく、公共交通機関が時間通りに動くことは珍しい。
少し田舎に行けば、バスや電車の時刻表すら存在せず、ひたすらバスが回ってくるまで待つ状態である。
例えば、空港行きの路線バスを予約したとき、指定されたピックアップの時間から20分遅れでバスが現れたりする。私たち在住者は携帯電話を持っているので連絡を取ることも可能だが、連絡手段をもたない観光客は自分はもしやバスに置いて行かれてしまったのではないかとハラハラものである。
日本は時間にとても正確である
日本の交通機関は自然災害や事故などの影響を除けば、ほぼ寸分の狂いなく電車もバスも到着するし、分刻みでスケジュール管理がなされている。また、なにかトラブルが発生しても、すぐに復旧や代行の手配が行われる。住むにしろ、旅をするにしろ、こういう点では日本はとても旅がしやすい。
私営の交通機関が発達していることによる弊害もある
しかし、日本の問題点は交通機関が政府管轄とは別に多くの私営で賄われていることである。一つの駅のホームに対して全く異なる会社のラインが入っていることも珍しい話ではない。どこに行くにも交通手段が網羅されているのは大変便利だが、そのたびに切符を買いなおし、電車を乗り換え、さらにはホームをでて違う会社のホームに移動しなければならないのは大変不便である。
実際、私も京都を旅行したことがあるが、地元が京都ではない私には関西空港からの数多くの乗り換えや、観光地への私鉄からバスへの乗り換えなど携帯のアプリケーションを駆使しても大変困難であった。また、外国人向けに発行されているJRパスもJRのみの対応で、ほかの地下鉄や私鉄には応用が利かないのでお得なようでそうでもない。
例えば、オーストラリアのシドニーでも交通機関の1デイパスが存在するが、オーストラリアの場合はバス、電車、フェリーが公営なので、どの交通機関を使うにしてもこのパスで網羅できるので大変便利である。
車のサイズに国土や風習が色濃く表れる
国土の広いオーストラリアでは、シドニーやメルボルン、ブリスベンなど一部のシティーを除いてバスや電車があまり発達しておらず、また乗車費用も高いので主な移動手段は車である。1人に1台も珍しくない。また、特徴的なのが車のサイズである。
日本でも近年スポーツユーティリティヴィークル(略してSUV)が人気になってきてはいるが、少子化で家族構成人数が少なく、また道が狭く交通量の多い日本では軽自動車やセダンをはじめとする中型自動車が好まれる傾向にあり、人々が気にするのは特にデザインと燃費である。土地が少ない日本では駐車場代も高く、交通機関が発達していて通勤・通学には電車やバスが身近なので、最近では車を持たない家族でさえ増えている。田舎のほうでも、各地域のコミュニティーで車を1台所有し、皆でシェアするといったシステムが採用されていると聞く。
海外のピックアップトラックの人気がすごい
対して、オーストラリアでの軽自動車の人気はかなり低い。お年寄りや免許を取りたての若い女性が乗るイメージである。一番人気はなんといってもSUVだが、こちらではさらにUTE(ユート)とよばれる、後ろ側が軽トラックのようにオープンになったSUVが非常に人気である。キャンプをはじめとするアウトドアが大好きなオーストラリア人に4WDは欠かせない。ルーフトップテントとよばれる、車の上部にフレームを取り付け折り畳み式のテントを設置した大型車がかなり目に留まる。また、DIYも人気で、自分で材料を確保したり、運べることがUTEがオーストラリア人に好まれる理由の1つに挙げられる。
ピックアップトラック
ピックアップ(pickup)という名称の由来はハッキリしないが、1913年にスチュードベーカーが使い始め、1930年代にはpick-upとハイフンで区切る表記が一般化した。日本では、キャブオーバー形は、小型のものでもピックアップには含まず、単にトラックと呼ばれることが多い。なおオーストラリア、ニュージーランドではute(ユート)と呼ばれ、南アフリカではバッキー(bakkie)と呼ばれる。
カンガルーが事故の原因になることもしばしば
オーストラリアの道路は広く、直線的であることが多いので、街中を少し離れれば高速道路ではない一般車道でも制限速度が100km程度に設定されている。また日本人にとって山道での鹿やたぬきとの遭遇が脅威であるのと同様に、オーストラリアではたびたびカンガルーが道を横切る。カンガルーは大変筋肉質な動物で、オスの成人カンガルーが時速100kmで走行中の車にあたった際の衝撃は計り知れない。そのため、オーストラリア人は頑丈で、大きな車を好み、さらに前方にプロテクターとして鉄の枠組みをオプションで設置していたりする。
車だけみても日本とオーストラリアの地形やインフラの発達具合、交通事情が垣間見られるので大変興味深い。
海外発の配車アプリが日本を席巻するのも時間の問題か
オーストラリアをはじめとし、海外ではUBERとよばれるアプリケーションを使った自動車手配がメジャーになってきている。これは、自分の現在地から目的地を指定すると、自分に一番近い場所にいるUBERドライバーを呼び出せるシステムで、いわば個人タクシーのカジュアル番だ。アプリで最初に値段が確認できるし、クレジットカ―ドで引き落としされるのでドライバーとお金のやり取りをその場でしなくてもいいのも快適である。
日本では、メータータクシーが普及しており、多くの会社が専用の乗り場や手配する手段をもっているのでUBERはなかなか浸透していないが、近い将来日本でもUBERのような新しい交通手段が当たり前となる日が来るかもしれない。
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