【海外の反応】外国人が語る「日本は衰退した国なのか」

こんにちは。山本アンドリュー（@chokkanteki）です。

今回は、ユーザー投稿型のQ＆AサイトQuoraから「Is Japan a depressed nation?（日本は低迷している国？）」から海外の反応をご紹介します。

日本は低迷、衰退した国なのかについて

起業家で、日本をベースにライターとして活動するユルチェンコ ミーシャさんの話です。HuffPost, Forbesなど数多くの経済史でライター経験もあるほどの実力者。東京在住とのことで、日本の文化をリアルな視点で切り込んでいます。

ちなみに、2017年の一人当たりのGDP（名目国内総生産）はドルベースで3万8348ドルとなり、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）加盟36カ国中20位となったことが明らかになりました。理由は為替相場が円安に振れたことが主な要因として考えられ、2016年の18位から二つ順位を下げたことになります。

１７年１人当たりＧＤＰ　日本は２０位　円安で１８位から後退

一人当たり名目ＧＤＰの上位三カ国は一六年と変わらず、十万四千四百ドルのルクセンブルクが首位で、スイスの八万四百ドル、ノルウェーの七万五千七百ドルが続いた。米国は六位の五万九千八百ドル、韓国は二十二位の二万九千八百ドルで、ともに順位は変わらなかった。

日本の一七年の名目ＧＤＰ総額は四兆八千六百四億ドルで世界三位。世界全体に占める割合は６・０％で一六年から０・５ポイント下がった。トップの米国は十九兆四千八百五十四億ドルで２４・１％を占めた。

東京新聞

一方、イギリスの一般紙デイリー・テレグラフが報じた2019年の世界経済予測では、日本経済はやや加速するとの見方をしています。これは、日本経済の中心である自動車での貿易戦争が起きていないことを要因として挙げています。

また、投資銀行JPモルガン・チェースの経済アナリストは、政府が推し進める改正出入国管理法を元に外国人労働者が増え、労働人口の増加と少子高齢化に一定の歯止めが効くと予測しています。

2019年の世界経済を大予測 日本の景気は？

好景気は終わりを告げた。好景気であることにすら、気づかない人もいたかもしれないが、実際のところ、昨年の世界経済は2011年以来、最速の成長をみせた。景気拡大が緩やかであれば、景気減速も緩やかなはず、というのが大半の予測ではあるが、油断できない要素は多い。

Yahoo! News

翻訳元：Quora

ユルチェンコ ミーシャさんが語る日本の実情

想像してほしい。
もし、君が25歳の日本人で、朝9時から夜10時まで働き続ける毎日を過ごしていたとする。これは日本では特に珍しくない。むしろ、早く帰れて良い方と言える。昼飯と夜飯は、安い麺を食べる。友達は誰もいない。実家で家族と住み、仕事は楽しくない。

昇進するにはあと5年かかる。なぜなら、年功序列のシステムだからだ。成果主義はまだ外国のシステムだと、上司は考えているだろう。給料はほとんど変わることはない。通勤に片道2時間、往復で4時間費やしている。通勤時間の長さは、鬱のなりやすさに関係している。だが、それにまだ君は気づいていない。電車は非常に憂鬱にさせる。

スマホで下を向いてゲームを長時間するのと、仕事のストレスからか首は断続的に痛くなる。毎週金曜の夜はカラオケに行く。もちろん、一人でだ。幸運にも、一人カラオケの産業が日本にはある。この文化が流行っているのは、特に驚きはしない。腹の底から大声で叫ぶ。2時間、わずか15ドルでドリンク飲み放題付きだ。一種のセラピーとも言える。

週末のほとんどを寝て過ごし、月曜の朝を迎える。大型連休を心から待ち望んでいる。うまくいけば、休みを取れる。

昔ながらの日本企業で働いていれば、日本企業あるあるが20はでてくるだろう。

問題は複雑だ。日本では、15-34歳女性の主な死因が自殺であり、一方でおかしなことに日本の女性は世界で最も長生きだ。

東京では、至る所で、生活困窮者をサポートするネットワークがある。 アルコールで自分を慰めるか、友人を募り、助けを得ることもできる。そういう意味では、東京で自殺率が比較的低いのは、理にかなっている。 実際、東京の自殺率は日本で最も低い。しかし、一方で大きな産業や病院もなく、北にある寒く暗く憂鬱な海辺の町に向かうと、状況はまったく違うものになる。

岩手では産業があまり進んでいない。 寒くて、いつも曇っていて、憂鬱にさせる。 この地域の主要産業は衰退している。

このケースは、自殺率が高いロシアに似ている。
気候は寒く、アルコール依存症が広く進行していて、アメリカと比べて全ての面で終わっている。アルコールが、自殺の大きな原因と言われている。 そしてLGBT差別。 リトアニアも同様の状況にある。

アメリカでは精神科へ通うことは普通のことだ。患者は自分の問題について話をして、誰かが耳を傾ける。必要なときに、自分が抱えている何かを吐き出せる。

日本にはそのような文化はない。誰も精神科に通わないし、心理的な問題について話すことに強い屈辱感がある。そして、精神科医はそれほど多くない。彼らは、病名のレシピを作り続けているだけだ。

社会的な屈辱感は、日本の生活のすべての場面で非常に強い影響を与えている。私は、この屈辱感が日本人が崖に突き落とされる要因になっているのではないかと考えている。

例を挙げると

【知ってはいけない】JAL123便墜落の真相
国家機密を守るため、特殊部隊が編成され事故処理にあたった。
123便の乗客、乗務員はこの者達の手にかけられ、処分された。
殺人鬼が迫って来る瞬間、彼等は一体何を思ったのだろうか？
https://matome.naver.jp/odai/2149282363570896501

しかし、これは想像以上に進んでいる…恥の受け入れは、儒教の哲学から由来している。

SAMURAIは切腹と呼ばれる方法で自分の腹に刀を入れる、WW2のカミカゼのパイロットたちも同じように自殺した。日本の文化では、残念なことに羞恥心に対処するため方法として、自殺が使われる。

日本が低迷している国か、私には分からない。

ただ、つまらない仕事の長時間労働や家事からのストレスを受ける要因が文化的、社会構造的な部分にあると思っている。 アメリカのような国では、自らの問題を精神科医と話したり、友人に話したりすることがより簡単にできる。

今、日本企業ではこのような問題に対処するような社内プログラムを始めたり、サポートネットワークが拡大している。しかし、根本的な解決までには、長い道のりとなるだろう。

2021年3月26日 「日本の80%の人たちは夏の東京オリンピックを中止にしたい」と思っている【海外の反応】